先日の22(日),23(月)に熊本に行ってきました。
私のお客様で熊本市内にご実家がある方がいらっしゃるのですが
このご実家には高齢のお母様と妹様がお二人で住んでいるとの事。
今回の熊本地震では、敷地内にある2棟の住居があり
母屋の方は損壊がひどく、住める状態ではないという事でした。
もう一方の比較的新しい3階建ての住居にお二人で住まわれているのですが
女性2人という事でなかなか片付けが進まないようです。
落下した瓦などもつい最近になってボランティアの方々が袋何十枚分もの量を
片付けてくださったそうです。
地震が起きた直後は避難所で数日過ごされたそうですが
戻ってきてみるとなぜか1,2階が水浸し状態になっていたそうです。
それは地震で3階内部にある水道の配管が破損し、
断水していた為それに気が付くことができずに避難所に行っていたそうです。
そのうち断水が復旧し、破損した配管から水が流れ続け、
1、2階をずぶぬれにしてしまったという事でした。
家中を濡らした水は天井や壁の張り紙のあちこちを剥がしてしまって
その上そこにカビが生えてきてしまっていました。
地震で室内のドアなどが閉まりにくくなってしまった箇所もいくつかあり
日常生活に支障をきたしているそうです。
この話を知人を介して聞いた私はぜひ私でできることであればお手伝いさせてくださいと
そのお客様に連絡し、お客様と車で熊本市内に向かう事にしましたた。
日曜日の朝にお客様の福岡市内のご自宅から私の車で出発しました。
九州自動車道は思った以上に空いていて、順調に熊本市に到着しました。
住まわれている建物の方は、外観はあまり壊れた様子はありませんでしたが
中に入ってみると2,3階の壁に亀裂が縦に入っていました。
住まわれている妹様にお話を伺うと
いずれ大規模なリフォームをしなければならないが、業者が手一杯で
いつになるかわからないそうです。
それまでの間少しでも気分よく、落ちついて生活できるよう、
出来る範囲で良いので、修理をお願いしますと言われました。
私は自分の事務所の内、3部屋の壁や天井の壁紙は自分で貼り直しをしましたので
要領は分かっていました。
事前に購入していたカビ止め剤入りの糊を塗って、壁紙を貼り直して行きました。
1階から順番に張り直し、2階も終えてから、
今度は開きにくくなったドアなどの建具の修理を行いました。
昼食をいただいてから残りの作業を再開しました。
全てで半日ほどの作業でしたが、少しは生活環境が改善されたのではないかと思います。
他のボランティアの方々のように大変な作業ではありませんでしたので
お手伝いとしては大してた事はできませんでしたが、
今後もできるだけこのような活動を続けて行けたらと思います。
お客様のご実家を出た後は、同じ熊本市内のWさんのご自宅に向かいました。
稲垣 巌
崩落した熊本城にある神社