当店アルンの2階には日当たりの良いベランダがありまして、
オープン当初からノラ猫さんたちがよく昼寝をしていました。
最初はクロヒョウみたいなスマートなクロネコ。ぽっちゃりしたクロネコやグレーのネコもいました。
最近は三毛猫ちゃんが常連で、どうもお腹が大きいなあと思っていましたら、
すぐ近くの空き地で子猫をたくさん生んでいました!
この辺りは車の交通量も多く、子猫が車にひかれたりしないかと、とても心配でした。
そこで地域ネコの保護活動をしている方に相談して、餌付けをして捕まえることにしました。
ネコたちがいる敷地の方に了承を得て、夜な夜なネコの餌付けに行きました。
最初は親猫、子猫共にかなり警戒していて近づくこともできませんでしたが、
徐々に慣れてきて、特に子猫の方は餌に夢中になっていて、私の手が届くところにも
来るようになってきていました。
そうして、子猫を1匹ずつ手で掴んで確保していき、合計5匹の子猫を無事捕獲できました。
親猫の方もかなり苦労しましたが、何とか捕獲できました。
当初は子猫を飼う予定は全くありませんでしたが、
保護したケージにたくさんの子猫が入っているのを見ているうちになんだか情が湧いてきまして
妻と相談しまして、白猫と黒猫の2匹を引き取ることにしました。
ネコを飼ったことが無かった私達ですので、急いで餌やトイレなどを買いそろえました。
いきなり部屋に放し飼いもできませんでしたので、
100均で購入したワイヤーネットを組み立てて、急ごしらえのケージも準備しました。
100均だけで作ったケージ
この中に隠れ家としてのキャリーケースやトイレを入れ、
2階用の棚や、妻お手製のハンモックなどを徐々に加えて行きました。
子猫たちもすぐに私たちに慣れてきまして、ケージを開けているときは
部屋の中を二人で駆けずり回って遊ぶようになっていきました。
そのうちにケージの上にも乗って遊ぶようになりまして、
どうしてもネコたちの重さでケージ自体がたわむ様になりました。
自宅なので見た目を気にしなければ使用には差し支えませんでしたが、良い機会と捉え、
ワイヤーネットを利用した本格的なケージのデザインを考えました。
ポイントの1つ目は、簡単に解体でき、尚且つ道具無しで組み立てられることでした。
今まで出張や海外旅行に出る機会が多くありましたので
長期に出かける際には子猫とケージを妻の実家に預かってもらえる約束を取り付けていました。
道具を全く使わずに、慣れれば1分ほどで組み立ても完了します。
2つ目のポイントは扉の開け閉めが簡単に出来、かつ簡単に鍵が掛けられることです。
最初のケージはワイヤーネットの扉部分をカラビナという金具で固定していた為
これが意外と面倒でした。
開き戸2枚が大きく空きますので、ネコの出入りはもちろんの事、掃除も大変しやすくなりました。
短時間だけネコにケージにいてもらいたい時など簡単にかつ確実に扉を開け閉めできるところは
とても重宝しています。
外観を損なわない鍵(固定具)と丁番のデザインはなかなか大変でした。
扉の蝶番は木製で考えていましたが、
製作して頂いた松村さんが100均で使えそうな金具を見つけてくれて今はそちらを使用しています。
今後、使用していく中で、この辺りの変更を考えています。
100均のパーツのみで格安に作ったケージでしたが、
色々と検討していくうちに、かなり高級品になってしまいましたが、
使い勝手とデザイン、質感などはとても満足しています。
まだ猫たちとの生活は始まったばかりですので、
今後、少しづつでも改善点を見つけてより良いケージにしていきたいと思います。